青空研究室

三ツ野陽介ブログ

随想

中二病でも哲学がしたい!

最近、二冊の哲学入門書をAmazonで注文した。 『ソフィーの世界』と、池田晶子さんの『14歳からの哲学』。 新装版 ソフィーの世界 上 ―哲学者からの不思議な手紙 作者: ヨースタイン・ゴルデル 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2012/07/31 メディア: Kindl…

桜から目をそらすのをやめて、春の到来をしぶしぶ認める

近所の神田川に咲く桜を見てきた。 「オレが桜を見るまでは、まだ春じゃないっ!」という自分ルールが僕の中にあって、ここ最近、すでに春が来ているのを薄々感じながらも、必死にヤツから目をそらしていたのだけど、とうとう諦めて、桜と正面から向き合うこ…

人生の意味について僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの

「人生の意味」とはどんな意味か 「自分の人生に意味はあるのか?」なんて考えたくなったときには、まずは「人生」の意味でなく、「人生の意味」の意味について考えなくちゃいけない。 つまり、「人生に意味はあるか?」という問いに答えるためには、まずは…

コツコツ当てる安打製造機〜1ヶ月間、毎日ブログを更新しての振り返り

怒濤の毎日連続更新を始めたのが、先月の15日だったので一ヶ月は経過したことになる。 その間、つねに自問していたのは「こんなことやってて意味あるのかな」ということで。 十分に意味を感じることができたから一ヶ月続けられたというよりも、まだまだ意味…

インターネットにおける実名の問題

僕が実名で書ける理由 10年か、それ以上前の僕は、「いまの自分はこんなんだけど、将来まったく違う人間に生まれ変わって、この自分を恥ずかしく思うときが来るかもしれない」という感覚を持って生きていた。 例えば、10年かそれ以上前の自分と言えば、モー…

恋する相手を自由に選ぶなんてできるのだろうか

「へえ、何を研究なさってるんですか」と初対面の人などに聞かれて、「テツガクです」と答えるのがいつも恥ずかしいのだが、「哲学?どんな?」と掘り下げられて、「ええ、まあ、自由について、とかですね」と答えるのも、さらなる羞恥プレイである。 「倫理…

運命とは自由を諦めることなのか

自由とは「そうしないこともできたはずだ」という後悔のことである。 中島義道さんの『後悔と自責の哲学』という本に出てくる、そんな考えについて前回、紹介した(自由とは後悔のことなのか〜中島義道『後悔と自責の哲学』 - 青空研究室)。 では、その後悔…

遅刻しそうな曲がり角で転校生とぶつかったら、なぜ運命になるのか

いわゆるお約束 「やばいっ!遅刻しちゃうっ!」と、食パンくわえて飛び出した女の子が、曲がり角で同じ学校の制服を着た男の子と激突する。ドスン! 「いってえな!何すんだよ!」と怒鳴られた。朝からついてない。見たことない顔だったけど、うちの生徒だ…

結果に対する道徳的な責任〜例えばカズを外した岡田監督と俊輔を外した岡田監督

STAP細胞が存在すれば許されたのか 小保方さん騒動に関して、 「STAP細胞が本当に存在するのかどうかが重要であって、論文での不正など些細なことではないか」 という意見の人が結構いる。 ああ、そういう考え方をする人も多いんだなあと思った。 それは、も…

生き方の問題としての「ガラケーかスマホか」

前回に引き続き「生き方の問題」について考えてみる。 本当は、「ずーーーっと童貞の人は風俗に行って童貞を捨てるべきなのか」という問題について考えようかと思ったのだが、そんなことばかり書いていると、僕がやっている哲学というのは、そういうことを考…

生き方の問題について議論することは可能だろうか

世の中には「生き方の問題」というものがあり、それについては議論することが難しい。 例えば、「女性は自立して生きるべきだ」という意見と、「女性は家庭に入って子供を産み育てるべきだ」という意見が対立しているとする。 この問題に当事者性を持たない…