青空研究室

三ツ野陽介ブログ

K-POP進化論〜SISTAR編〜認めることは認めようぞ

認めることは認めようぞ

 「認めることは認めよう」というのは、韓国の新聞やインターネットでよく使われている言い回しである。

 「韓国のインターネット」と言っても、語学力の限界から、実際に見ているのは、その翻訳サイトなのだが、韓国語では「인정할 것은 인정하자(インジョンハル ゴスン インジョンハジャ)」となるようだ。

 「日本はムカつく国だが、日本から学ぶべきことは学ばなければならない」とか、「倭奴はクソだが、我が国より優れている点も多い。認めることは認めよう」とか、「香川は日本人ではあるが才能のある選手だ。認めることは認めよう」のように使われる。

 韓国のネチズンが日本を話題にしているときに、お目にかかる言い回しだが、それ以外の文脈でもよく使われるようだ。認めたくないけど現実から目をそらしてはならない、というニュアンスである。

K-POPを認めよう

 ところで、日本にも、韓国の優れた点を素直に認めたくない、認められないという御仁も多いかと思われる。そこで僕が、「認めることは認めようぞ!」と呼びかけたいのが、やはり、K-POPのクオリティなのである。

  K-POPと言っても、僕の興味は女性グループ、女性歌手に限定されるが、今回は僕のお気に入りであるSISTARというグループを紹介しよう。


SISTAR(씨스타) - Give It To Me (HD Music Video ...

 SISTARは2010年デビューの四人組だが、本格的に人気が過熱したのは、2012年の良曲「Alone("나혼자"わたしひとり)」 で大人のお色気路線を強化して以降なのだろう。今年上半期の傑作「GIve it To Me」(上の動画参照)によって、少女時代に迫るぐらいのトップグループになったんじゃないかと思うが、僕もニワカ知識なので間違っているかもしれない(本当はいま韓国で一番人気があるのはCrayon Popらしいのだが理解できない)。

 SISTARは、日本デビューしていない。メンバーが日本語を勉強しているという噂も聞こえてこないので、これからも日本デビューはないんじゃないかと思う。

 個人的には、K-POPの魅力は、韓国で歌われている韓国語曲にあると思っている。K-POPグループが、日本のレコード会社のプロデュースで、しばしば日本人による作曲でリリースする日本語曲は、K-POPというよりは二流のJ-POPでしかない(例外もあるが)。

 そういう日本語曲が、日本におけるK-POPのイケてないイメージに寄与していると思うわけで、まあ、韓国語曲も聴いてみて欲しいのである。上の「GIve it To Me」のMVの、完成度、センスの良さ、気品のあるセクシーさなど、「認めることは認めようぞ」と思うのだ。

黒い指原、ヒョリンさん

 個々のメンバーについて言えば、メインボーカルのヒョリンさんの歌唱力は、本当に素晴らしい。「K-POPは全員同じ顔をしている」などと悪口を言う輩も多いようだが、ヒョリンさんは、AKB総選挙1位の指原さんを日焼けさせたような、とても個性的な顔立ちである。


SISTAR 씨스타_나혼자(Alone)Teaser#2 효린 - YouTube

 しかも、指原さんとは違って、大人の色気がある(いや、指原さんは可愛いと思いますが)。

推しメンはダソムさん

 次に、いちおう僕の「推しメン」ということで紹介したいのが、ダソムさんである。


SISTAR 씨스타_나혼자(Alone)Teaser#4 다솜 - YouTube

 ダソムさんは、色黒のヒョリンさんとは逆に、透き通るような白い肌を持っていて、二人が並んだ姿は、まるでオセロのように美しい(意味不明)。ワイルドな魅力を持つヒョリンさんに対して、ダソムさんはたいへん顔が小さく、乃木坂46でも八福神入りできそうな可愛さである。「Give it To Me」の1分40秒あたりからの、傘を振り回すダソムさんのパフォーマンスでは、妖艶さを垣間見ることもできる。

 歌のパートをあまり与えられてないところを見ると、歌唱力はイマイチなのかもしれない。ルックス担当メンバーの歌パートの少なさも、K-POP実力主義を表していると言えよう。

  Youtubeでダソムさんの動画を漁っていると、K.willとかいう男性アーティストのミュージックビデオにダソムさんが出ているのを見つけたが、これがまた大変可愛い。


케이윌 (K.will) - 이러지마 제발 (Please don't...) Music Video ...

  二人の男が、ダソムさんを奪い合うというストーリーのMVに見えるが、ラストシーンが衝撃的すぎて。

 やはり、「認めることは認めようぞ」と思った次第である。