ネットの嫌韓を後追いするマスメディア
いわゆる「嫌韓」問題については、僕もいろいろと思うところがあるわけだけど、ここ一年ぐらいの嫌韓感情の特徴は、それがネットからマスメディアへと溢れだしたことだろう。
韓国への批判・悪口・イチャモンというものは、一〇年前からネットではありふれていたけれど、新聞・テレビ・雑誌ではそういうことは言ってはいけない、という空気が、もう我慢しなくてもよい、という空気に変わった。
しかし、最近のオヤジ雑誌に載っている嫌韓記事を、ネットの嫌韓寄りの人たちが読んだとしたら、「ついに世間がネットに追いついた」という感想は抱くかもしれないが、同時に、「ここに書いてあるようなことは前から知ってた」とも思うだろう。
いくらネットの可能性がすごいと言っても、しょせん2ちゃんねるのニュース速報板などは、マスコミ報道を後追いして、それになんやかやと反応しているだけだった。
だが最近のSTAP小保方さん騒動などもそうだが、マスコミがネットの情報を後追いするという逆のパターンが増えてきている。
これは、マスメディアの敗北を意味する事象の一つだと思う。