青空研究室

三ツ野陽介ブログ

ぜんぶ男子校のせいだ!〜ヤマダ『ぜんぶ女子校のせいだ!』

 

 というわけで読んでみました。

ぜんぶ女子校のせいだ! (中経☆コミックス)

ぜんぶ女子校のせいだ! (中経☆コミックス)

 

  Amazonでは、コマがデカくて、内容が少ないなんていうレビューもあるけれど、スマホKindleで読むには都合がいいです。

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   このマンガの作者さんは、高校だけ女子校だったみたいですけどね。僕は、中学高校の六年間です。

 僕が東大入学時に文科三類だったのは、文学青年だったという理由のほかに、「もう男ばかりはうんざり!文科三類だったら、東大でも女子がわりと多いだろ」ということが、大きな理由の一つとして、あったわけですけど。

 東大っていうのはやっぱり、男女別学出身者が多くって。大学入学直後の、一番最初のクラスコンパで、居酒屋で着席するときに、みんな自然と男子テーブルと女子テーブルに完全に別れて座ってしまったのを見て、唖然としたのを覚えてますね。「男女七歳にして席を同じうせず!」って言うんでしょうか。「うわー、こんな、小学校卒業直後みたいなスタート地点から、『共学の青春』をやりなおさなきゃいけないのか!」と暗澹たる気分になりました。

 男子校の思い出は色々ありますけどね。一部、男子校出身者が「いやー、男子校って、女子がいなくて気楽で楽しかったよー」などと言っているのを聞くと、「何を言っているんだ、お前は」と言ってやりたくなります。

 なんか中学の頃、いつも僕の下校を校門のところで待ってくれている色白の男の子がいて、『ノストラダムスの大予言』シリーズは全部そいつから借りて読んだとか。

 雑誌『ホットドッグプレス』に毎号あった、街頭の可愛い女の子が10人ぐらい載ってるページを見ながらの「おまえ、どの子がいい?」というトークで、いつも激論を交わすことができたとか。っていうのは、わりと楽しい思い出か?

 最近は恐ろしいことに、Facebookで、かつての同級生の現在を簡単に知ることができるわけですが。 男子校時代には、「こいつに将来、彼女が出来るなんてことがあるんだろうか?」と思われたような人間にも、ちゃんとしたお嫁さんと可愛いお子さんがいたりして。

  いったいみんなどうやって、こじらせた病から立ち直ったんでしょうか。まあ上手くやっている人だけが、Facebookで近況報告しているという面も、多分にあるんでしょうけどね。